アトランタ、 2026 年 6 月 22 日 – 複雑なヘルスケア物流分野における世界トップのプロバイダーであるUPS (NYSE: UPS) は本日、世界各地の27拠点にある温度管理型貨物クロスドック施設への4,800万ドルの投資を発表しました。これらの施設は、米国および欧州、アジア、南北アメリカを含む主要な国際市場に位置しており、所定の温度要件を維持しながら、航空輸送と陸上輸送の間の迅速な取り扱いと短期保管のために最適化されています。今回の発表は、2~8℃、15~25℃、および冷凍という厳格な温度帯を必要とする医薬品への需要が高まる中、UPSのグローバルなコールドチェーンネットワークを強化するものです。
Growth Market Reportsによると、温度管理を必要とする生物製剤に対する業界の需要は、2033年まで年平均成長率8.3%で拡大し、推定391億ドルに達すると見込まれています。この需要に応えるには、製造から患者さんの手元に届くまで、製品の品質と安全性を維持するためのコールドチェーンに関する専門知識が必要となります。
「当社はヘルスケア分野のお客様の専門的なニーズに合わせて、投資を調整してまいりました。当社のグローバルなクロスドック施設は、エンドツーエンドのコールドチェーン体制を強化し、重要な医薬品や治療用品が世界中の患者さんに安全かつ確実に届けられるようにしています」とUPSの国際・ヘルスケア・サプライチェーンソリューション担当EVP兼社長のKate Gutmannは述べています。「この取り組み、そしてヘルスケア物流における私たちのすべての活動は、単に荷物を運ぶだけではないという深い理解に基づいています。私たちは、患者さんが必要とする医薬品や治療用品にアクセスできるよう支援しているのです。」
単一のプロバイダーによる完全な管理:統合型貨物クロスドックがリスクを低減
- 27拠点の温度管理された貨物クロスドックにより、輸送モードをまたいだシームレスな移動を実現します。すべての施設は、医薬品の取り扱いと品質に関する業界で認められた基準であるIATA CEIV Pharma認証に準拠しています。
- 単一の統合ネットワークにより、プロバイダー間の引き継ぎが不要となることで、リスクが低減し、管理性が高まります。
- より高い信頼性とリアルタイムの監視により、高価値で温度管理が必要な治療薬を温度逸脱や混乱から守ります。
- 24時間365日体制のコントロールタワーが貨物を能動的に監視し、リスクを検知して迅速な介入を可能にすることで、重要な製品の流れを維持します。
先進治療薬の台頭により、精密なコールドチェーンソリューションへの需要が加速
急速に拡大する生物製剤のパイプラインは、コールドチェーン物流全体の複雑性を高めています。PharmaSourceによると、現在新たに承認される医薬品のおよそ3分の1は生物製剤であり、そのうち85%以上が温度管理された取り扱いを必要としています。
細胞・遺伝子治療、mRNAプラットフォーム、GLP-1注射剤などの治療法が市場に登場するにつれ、ヘルスケアサプライチェーンはますます複雑化し、リスクに敏感になっています。温度逸脱はそのリスクの主要因であり、コールドチェーンの障害による損失は年間最大350億ドルに上ると推定されています。またWHOによれば、世界のワクチン廃棄の最大50%が温度逸脱に起因しているとのことです。
「生物製剤と個別化治療は、患者さんにとってより良質で的確なケアを推進しています」と、UPS Healthcare社長のJohn Bollaは述べています。「これらの投資は、革新的な治療薬や診断物資を保護し、患者さんの転帰の向上を支援するために、当社の業界をリードするエンドツーエンドのサプライチェーンを引き続き最適化していくという、当社のコミットメントを反映しています。」
買収による強み:投資により複雑なヘルスケア物流を拡大
UPSのクロスドックの拡張は、複雑なヘルスケア物流への長期的な投資に基づくものであり、ヨーロッパにおけるBomi Group、Frigo Trans and BPL、北米におけるAndlauer Healthcare Groupなどの買収を通じて強化されてきました。さらに最近では、急成長する医薬品の貿易フローに対応するため、UPSは韓国・仁川の航空ハブを拡張しました。経済複雑性観測所 (Observatory of Economic Complexity) のデータによると、韓国は2025年に約97億ドル相当の医薬品を輸入したとのことです。
その結果、航空、海上、陸上、そしてラストマイルに至るまで、温度管理が必要で、時間的制約がある高価値なヘルスケア貨物をシームレスに輸送することができる、より機動性の高いサプライチェーンが実現しました。需要の拡大に伴い、UPSの統合ネットワークは、今日の複雑性を管理するとともに、将来を見据えて拡張できるよう構築されています。
UPS について
UPS (NYSE: UPS) は、世界有数の大企業で、2025年の売上は887億ドルに達し、200以上の国と地域の顧客に広範な統合された物流ソリューションを提供しています。当社の約46万人の社員は、「大切なものを運ぶことで世界を前進させる」というUPSの社会における存在意義に重点を置き、簡潔で強力な次の戦略を活用しています。お客様第一。人材主導イノベーション重視。詳細については、www.ups.com、about.ups.com、およびinvestors.ups.comをご覧ください。
UPS Healthcareについて
UPS Healthcareは、比類なきヘルスケアロジスティクスの専門知識を全世界のお客様に提供します。UPS Healthcareは、約180万平方メートルのcGMPおよびGDPに準拠したヘルスケア配送スペースを世界各地に保有しています。 UPS Healthcareのサービスには、在庫管理、コールドチェーンの梱包と出荷、医療機器の保管とフルフィルメント、ラボ、臨床試験ロジスティクスが含まれます。UPS Healthcareのグローバルインフラストラクチャ、UPS® Premier可視化サービス、追跡テクノロジー、グローバル品質システムは、医薬品および医療機器、ラボ診断業界における現在の複雑な物流の要求に十分に応えます。詳細については、Healthcare.ups.comをご覧ください。
出典: Growth Market Reports; PharmaSource; Westwell Lab; World Health Organization; Observatory of Economic Complexity.