中東と北アフリカ（MENA）の女性起業家は、ビジネスの立ち上げや成功に役立つリソースを見つける際に、多くの障壁に直面していますが、政府や投資家、多国籍企業の、全世界の女性に権限を与えることの重要性についての認識は高まりつつあります。
McKinsey Global Instituteのレポートによれば、男女間の格差解消により、2025年までに経済は現在より1/3近く成長すると見られています。つまり、公平な競争の場を設けるよう改革を進めることで、全世界の国と地域社会に富がもたらされる可能性があります。
Dubai Exportsの貿易・輸出市場開発担当チーフエコノミストのAshraf Mahate博士によれば、改革に加えて、女性のビジネスオーナーには、世界的な規模でビジネスを立ち上げるための適切なツールが必要です。
Mahate博士はとの会談で、Dubai Exportsと国際貿易センターがMENA地域でSheTradesを立ち上げた理由について述べています。
SheTradesは女性がオーナーのビジネスにどのように権限を与えているか?
SheTrades MENAイニシアティブの真の力は、他の女性起業家と会い、輸出についての知識と自信を得るという点にあります。
2018年2月のSheTrades MENAの立ち上げ以降、1000名以上の女性起業家に研修を行い、 ガーナやナイジェリア、ザンビア、インド、スリランカ、アフガニスタン、パキスタン、ネパールの女性企業に指導を行っています。SheTrades MENAはまた、女性が自社製品を展示し、オンラインマーケティングや販売チャンネルを構築することも支援しています。
ある若い女性は立ち上げ時に2日間のワークショップに参加し、輸出を行うまでにビジネスを成長させました。この女性はビジネスの立ち上げ方法を知らず、ビジネスについての確たるアイデアもありませんでした。
ワークショップの終了までに、ビジネスを始める勇気が得られ、1か月後には地元のイベントで展示を行っていました。
Dubai ExportsがUPSと提携した理由は?
まず、UPSは物流や出荷、物品の移動、サプライチェーンソリューションの分野で専門家です。第二に、UPSは世界貿易機関と国連の共同機関である国際貿易センター（ITC）のグローバルパートナーです。よって、ドバイで提携し連携することは至極当然でした。
協力して、国境を越えたeコマースの傾向の共有や、物品の包装戦略を構築して税関規定や複雑な物流のコンセプトについて理解することなど、輸出や輸出拡大での女性起業家の障壁克服を支援しています。
この地域の女性起業家は、どのようにしてビジネスを世界規模に拡大しているか?
グローバルな意識を持って起業家が始めるときに支援を行います。たとえば、ドバイの企業であるCamel Soap Factoryは、Stevi Lowmassという女性のキッチンテーブルから始まった会社で、現在ではこの地域からアジアまで多くの国に輸出しています。
立ち上げ時から、同社はUEA以外についても考え、Dubai Exportsと提携して、成長を続ける世界市場への進出の戦略を策定しました。
我々は、女性が製品とサービスを再考し、ビジネスが新たな全世界の顧客の需要を満たせるよう支援します。
この際には、新たな課題に対応できるよう、社員のスキル向上も行われます。