UPS Flight ForwardとWingcopterは、多用途の新たなドローン機を開発

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アトランタ/ドイツ、ダルムシュタット

  • さまざまな業界の顧客ニーズに対応するため新たな能力を追加
  • 垂直離着陸、固定翼での前進飛行への移行により、航続距離と速度、積載能力が改善

UPS(NYSE:UPS)のドローン配送子会社の UPS Flight Forward(UPSFF)は本日、ドイツのドローンメーカーのWingcopterと協力して、米国内外でのさまざまな用途向けに次世代の荷物配送ドローンを開発すると発表しました。

UPSは、無人航空機技術と、複数の国際的な環境下でさまざまな物品の長距離配送の実績を評価し、輸送用ドローンのパイオニアであるWingcopterを選びました。

「ドローンでの配送は、1つですべてをまかなえるものではありません」と、UPS Advanced Technology GroupのバイスプレジデントのBala Ganeshは述べています。「Wingcopterとの協力により、新たな用途でのドローンは移送サービスを開始する目処が付きます。UPS Flight Forwardは、テクノロジーパートナーのネットワークを構築し、お客様にサービスを提供する当社独自の能力を広げ、ドローン配送における当社のリーダーシップを拡大しています。」

今回の協力は、UPSFFの創業以来、初めてのドローンメーカーとの提携であり、両社は、Wingcopterの無人航空機が米国内で商業配送を行うための規制認証の取得を目指します。これはまた、さらに多くの潜在的な顧客ニーズを満たすため、さまざまな機能を持った多様なドローン機隊を構築するのに不可欠なステップです。

「配送および物流におけるグローバル巨大企業のUPSと提携できて誇りに思います。協力して、荷物配送の速度と距離を伸ばすことを目指しています」と、Wingcopterの最高経営責任者兼創業者のTom Plümmerは述べています。「技術を活用して全世界の人々の生活を改善することが常に当社のビジョンであり、UPSとの戦略的関係により当社の成長と全世界での拡張はさらに加速し、ドローンテクノロジーにおける業界リーダーとしての当社の役割も強化されます。」

Wingcopterのドローンは狭いスペースでの垂直離着陸機能を備えており、離陸後は効率的で高速の水平飛行へと移行し、さまざまな用途向けの飛行距離を実現しています。こうした機能により、UPSFFは、ヘルスケアや小売業界以外にも、ハイテクや工業製造、ホスピタリティ、エンターテイメント、その他の顧客のこれまでの問題を解決するソリューションの開発を開始できるようになります。

Wingcopterはすでに、商業や工場間の配送、命を救う人道プロジェクト、緊急医薬品供給など、多くの有視界外飛行(BVLOS)プロジェクトや全世界の多様な顧客で能力を実証しています。たとえば、Wingcopterは、悪天候により本土からの物資の供給が頻繁に途絶える、北海に浮かぶアイルランドの島にインスリンを配送しました。バヌアツの島で、同社は同地の保健省に代わりUNICEFの支援を受け、オンデマンドのワクチン供給を立ち上げ、緊急に必要な血清を複数の異なる保健センターに数分以内に配送しました。

同社の電動式垂直離着陸ドローンの核となるイノベーションは、特許取得のチルトローター機構で、これにより複数の回転翼での空中での静止と固定翼による低騒音の前進飛行というドローンの2つのモード間での円滑な移行が可能になっています。空力特性に優れたWingcopter機は、過酷な気象条件でも比類なき運行安定性を実現します。

UPSFFは昨年、UPSネットワークで商用ドローンでの配送飛行の運行を開始し、手始めにWakeMedの代表的病院とノースカロライナ州ローリーのキャンパスでの配送サービスを行い、その後ドローンで数千の医療サンプルを配送し、陸上の輸送サービスを補完しています。UPSFFはその後、いくつかのヘルスケアキャンパスでドローンによる配送サービスを行う計画を発表し、住宅地での市販薬や処方薬、医療品の配送のためのドローンの使用の実験を行っています。

昨年9月、UPSFFはドローン航空会社を運営するための米国政府のStandard Part 135認証を取得し、米国連邦航空管理局(FAA)の統合パイロットプログラム内でFAAのPart 107規則の下でのドローンでの配送も完了しました。

UPS について

UPS (NYSE: UPS) は貨物輸送における世界的なリーダーであり、荷物や貨物の輸送を含む幅広いソリューションを提供し、国際貿易を促進し、そして高度技術を採用することでビジネス界を効率的に管理しています。本社所在地は米国アトランタです。UPSは、Newsweek誌の出荷および配送サービスの全米最高カスタマーサービス賞、Forbesの輸送業界最高価値ブランドを受賞し、社会的責任についてJUST 100リストで1位となり、Dow Jones世界持続可能性指数やHarris PollのReputation Quotient、その他の権威あるランキングや賞の対象となっています。当社については、ups.compressroom.ups.com、またups.com/longitudesにある会社のブログをご覧ください。当社の持続可能性についての電子ニュースレターのUPS Horizonsについては、ups.com/sustainabilitynewsletterをご覧ください。UPSのニュースを直接ご覧いただくには、Twitterにて@UPS_Newsをフォローしてください。UPSで出荷するには、ups.com/shipをご覧ください。

Wingcopterについて

Wingcopterは、役立つ商用および人道的な利用により全世界の人々の生活改善のための無人eVTOL機を製造する、受賞歴を有するドイツの企業です。ドイツに本拠を置くこのスタートアップ企業は、医療品および荷物、食料の配送に重点を置いています。

独自の特許取得のチルトローター機構で、Wingcopterの航続距離と積載量は市販のマルチコプタードローンを大きく上回っており、新たな次元の効率を実現しています。電動のWingcopter機は、狭いスペースでマルチコプターのように垂直に離着陸を行い、固定翼機と同じ効率と速度で長距離を飛行します。これにより、航続距離は最大120Km(75マイル)、ギネス記録の時速240Km(150マイル)が可能になっています。最大風速20メートルの強風や悪天候でも、Wingcopterは安定した自立飛行を行います。

Wingcopterはドイツ航空イノベーション賞(IDL)やデジタルロジスティクス賞を受賞しており、「DroneMasters」のドローンマラソンの記録保持者で、内閣府オープンイノベーションチャレンジ2019のSDGのスポットライト賞を受賞しています。2019年に、共同創業者兼CEOのTom Plümmerは、Forbes 30 Under 30リストに掲載されました。

詳細についてはwww.wingcopter.comをご覧ください。最新のニュースについては、TwitterまたはLinkedInInstagramでWingcopterをフォローしてください。

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