UPSは、2021年第2四半期に、すべての部門で増益となり過去最高の決算となったことを発表しました。
当期の連結売上は前年同期比14.5%増の234億ドル、営業利益は同40.8%増の33億ドルとなりました。
決算の完全版については、プレスリリースをご覧ください。
UPSのCEOのCarol B. Toméは投資家向けのコンファレンスコールの冒頭で、UPS社員の努力に謝意を表しました。
「当社の規模より内容の枠組みにより、一貫した高い水準のサービスが可能になり、決算が改善しています」とCarol は述べています。「当社のチームは、まさに大切なものを運ぶことで世界を前進させています。」
Carol はまた、当社のお客様第一、人材主導、イノベーション重視の戦略についての当期の実績にも言及しました。
お客様第一
お客様第一では、円滑な顧客体験を実現し、UPSのお客様にとって最も大事な能力を構築します。
土曜日の陸上輸送配達の数量は、UPSが引き続き週末の取扱を拡大したことから、13%増となりました。
「これは、非常に少額の資本投下によりサービスを拡大している中での、規模より内容の一例です」とCarolは述べています。
10月末までに、UPSは土曜日配達で米国の人口の約90%をカバーし、さらにUPSの市場をリードする土曜日の法人向け配達、集荷サービスを拡大し、日曜配達サービスを今後もサポートします。
こうした改善では、輸送時間の短縮と能力拡張により、大小規模のすべてのUPSのお客様にメリットがあります。
「戦略の実行では、価値共有の増大に重点を置いています」とCarol は述べています。
この戦略は機能しています。米国では、UPSの中小企業の1日平均の数量はプラットフォームを含め21.6%増となり、米国全体での荷物1個あたりの売上は13.4%増となりました。
ヘルスケア顧客の売上は全世界ベースでは19.8%増となり、3部門すべての利益率向上に貢献しました。
UPSコールドチェーンソリューションのような新たな機能やUPS Premierのカナダとヨーロッパへの拡大により、全世界のヘルスケア物流市場でのリーダーとしての地歩をさらに確たるものとしています。
UPSはまた、顧客体験をより簡素化し有用なものとするため、16の分野で顧客体験を改善しています。これまでに、クレーム処理の改善により、処理時間は20日から5日に短縮され、顧客離れが減少しました。
人材主導
「こうした取り組みは、UPSをすばらしい職場にし、社員が安心してUPSを勧めることができるようにするためのものです」とCarol は述べています。
第2四半期に、UPSの経営陣は全世界の現場を訪れ、荷物を配達し、施設に足を運び、社員と話し合いました。
その結果として、プロセスを簡素化し、生産性を高め、業務環境を改善するための行動のリストが作成されました。
「人材主導により強固な基礎が築かれ、当社は引き続き価値を実現し、ポリシーを最新のものとし、UPSをさらにすばらしい職場とし社員に選ばれるようにして社員に報います」とCarol は述べています。
イノベーション重視
UPSの資本割り当てに対する統制の取れたアプローチにより、多額のキャッシュフローが生成されています。実際に、今年の上半期にUPSのフリーキャッシュフローは過去最高となる68億ドルとなりました。
「今年の上半期のフリーキャッシュフローは、当社の過去のあらゆる年の通年での額を上回るものでした」とCarol は述べています。
UPSは、資本集約的で利益率の低い事業であるUPS Freightの分社化を完了しました。この分社化やその他の措置により、UPSの財務状況は1年前と比べ大幅に改善しました。当社では、今年の投資資本収益率は大幅に改善すると予想しています。
将来を見据えて
「当社は目的主導の企業であり、お客様にとって最も大事な能力に投資し、株主価値を生み出しています」とCarol は述べています。
第2四半期決算に対する市場の反応についての話し合いは、CNBC Mad MoneyとのToméのインタビューをご覧ください。